皆さんこんにちは、日産サクラ研究所のサトchanです
この記事は
納車から4か月たって感じた、サクラのメリット・デメリットを紹介した
こちらの動画の内容を文字化し、さらに深掘りしたものになっています
初めに言っておきますが、あくまでも僕が感じたメリット・デメリットです
ある人にとってはメリットがデメリットと感じることもあるでしょう
そこは寛大な心を持って最後までご覧いただけると幸いです
メリット・デメリットと言いましたが今回は前編として
みんな大好き「デメリット」の方にスポットライトを当ててお送りしていきます
メリットに関してはこちらの記事をご覧ください
ここで言うメリット・デメリットの定義は
単純な良い点悪い点ではなく、比較対象があって、より優れているか、劣っているか
で判断しています
今回はデメリットを大きく3つにまとめました
- 航続距離
- 急速充電
- イニシャルコスト
さらにサクラをこよなく愛する僕としては
デメリットを批判して終わりにしたくは無いので
デメリットを理解したうえで、サクラとどう付き合っていけばいいのか
合わせて提案していきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください
航続距離
まずは、なんと言っても航続距離
カタログ値WLTCモードで180km
サクラはちょい乗りを想定した車両なので、十分と言えば十分ですが
実際に乗ってみると
冬場、路面状況も悪ければ、安心して走れる距離は100km程度
そして表示されている航続距離はあまり当てにならないと言うのが現実です
条件が悪い時の電費は4km/kWh台もありえます
100kmしか走れないのではちょっと、と思いますよね
普段の通勤や買い物なら移動距離も計算できますが、休みの日にちょっと郊外へお出かけとなったらすぐに往復で100kmくらい走ります
そうなるとなかなか難しい運用になってしまいます
ではこの状況にどう向き合えばいいか
先程も言いましたが、そもそもサクラはちょい乗り用の車で、長距離移動には向いていません
なので正直、ご家庭でサクラ一台のみの運用はお勧めしません
あくまでセカンドカーとしての位置付けになります
ファーストカーと上手く乗り分けるのが賢い運用方法となります
ですが、航続距離100kmと言うのは冬のしかも雪が最も多い数週間の話です
雪の降らない地域なら7km/kWh前後の電費は出るでしょう
さらに暖かくなってきて、実際スタッドレスからノーマルタイヤに変えた途端に電費は上がり、街乗りだと10km/kWh以上の電費を出しています
そして長距離移動した際にも急速充電がありますから、年に数回しか長距離移動はしないという方ならサクラ一台で運用というのもありかもしれませんね
急速充電
続いてのデメリットは急速充電
今さっき、「急速充電があるから航続距離の問題は大丈夫」と言ったくせに何言ってんの?と思いましたよね
基本的にサクラは自宅での普通充電がオススメで、急速充電で運用するのは向いていません
理由は効率が悪く割高になる
では、その理由を説明していきます
急速充電器を利用するには
基本的には月額費用のかかる充電カードが必要ですが
カード無しでも利用する方法はあります
その場合の料金は税抜50円/1分が相場です
ほとんどの充電器で一回30分までの制限がありますので、30分フルに充電して税抜き1500円となります
いいですか、課金は1分いくらか?です
これを覚えていただいた上で
充電器について簡単に解説します
充電器にも性能があって
50KW級と呼ばれる充電器がもっとも設置台数が多いと思われます
最近では90kwや150kw級といった高出力の物も建設されています
この何キロワット級という数字は
1時間に充電できる電力量だと覚えてもらえば結構です
つまり50KW充電器なら30分の充電で25KW h充電できることになります
あれ?サクラはバッテリー容量が20kWhだからバッテリー0%までは走らないし20分ほどで満タン
ちょっと待って150kw級なら5分で12.5kWhも充電できて62.5%回復、それならストレスなく長距離走れるじゃん
しかも、1kwhあたり20円で充電できて家充電より安いぃぃ
と思ったあなた
大間違いです
実はサクラの急速充電は30kwに制限されています
つまり、50KWで充電しようがが150KWで充電しようが30分で充電できる量は15kWh
しかも常に30kwで充電できる訳ではなく充電量に応じて速度は落ちていきます
以前の動画を見て貰えばわかりますが
実際に30分で回復したのは10kWh程度にとどまります
つまり、1500円で10kWh
150円/kWhとなってしまいます
最大充電量の制限はどの車種にもあります
- リーフなら50㎾
- リーフe+で70kw
- アリアでも130kw
仮にリーフで50kw充電した場合
30分でまぁ20kwh程度でしょうかね
1500円で20kwh
75円/kwhとなります
何かがおかしいですよね
サクラは150円/kwh
リーフは75円/kwh
先程充電料金は1分いくらの時間課金だと言いました
つまり同じ時間、同じ料金で充電しても車種によって1Kwh当たりの単価が変わってしまい
どう考えてもサクラは割高になってしまいます
こればっかりは料金体系が変わらないと、どうにもなりません
では急速充電を上手に利用するにはどうしたらよいか
こちらの動画でもお伝えしましたが、イオンだと30分300円で急速充電を利用することができます
ただし、すべてのイオンで充電できるわけではないので
行動範囲にあるイオンは事前にチェックしておきましょう
残念ながら近くにイオンが無い地域でも
充電施設によっては格安で利用できたり、場所によっては無料の所もありますので
ご自身の行動範囲内にある充電器はある程度把握しておく良いでしょう
どの充電器もそうですが余裕のある時に一度、試しに充電して見ることをお勧めします
もし、どうしてもサクラで長距離の旅行がしたいとなったら
日産が発行している充電カードZESP3を短期契約するのが良いと思います
100分相当の無料枠が付いて月額は税別4,000円でかつ無料枠を超えても35円/1分と
カード無し利用に比べてかなりお得になるので
旅行のみならず急速充電を多用しそうな時期はカード契約したほうがお得です
イニシャルコスト
では最後にイニシャルコスト
つまり最初にかかる費用の面ですが
まずなんといっても車両価格が高い
サクラは現在僕の購入した中間グレードのXで
税込み2,548,700円と残念ながら発売当初より15万円程値上がりしてしまいました
比較対象になりえるだろうデイズターボが1,674,200円と
その差は874,500円
2024年10月現在
税込2,599,300円と発売当初より20万円程値上がりしてしまいました
比較対象になりえるだろうデイズターボが1,838,100円と
その差は761,200円
さらに自宅に充電コンセントがない場合
普通充電の設備を設置する必要があります
我が家の場合は簡単なコンセント設置のみなので66,000円でしたが
配線経路やもちろん設置する機器によって価格は変わります
とにかく初期費用として
ガソリン車のデイズターボと比べると
100万円近い差が生まれてしまいます
80万円近い差が生まれてしまいます
ですが、ここからが重要
サクラは国からの補助金55万円の対象
さらに地域によっては更なる補助金が貰えます
そしてガソリン代から比べると電気料金の方が断然安く
〈月の走行距離1000kmと仮定〉
デイズターボ
燃費20㎞/L(WLTCモード21.5㎞/L)
ガソリン価格160円/L
1000÷20×160=8000
ガソリン価格170円/L
1000÷20×170=8500
サクラ
電費8㎞/kwh(WLTCモード9km/kwh)
電気料金25円/kwh
1000÷8×25=3125
単価が安くなる夜間電力を使えば月々5,000円程の差
一年で6万円
5年で30万円
バッテリーが保証されている8年で考えると
なんと48万円もの差が生まれます
この時点で初期の価格差は埋まってしまい
更に理論上ブレーキパッドの減りが少ない事や
エンジンには不可欠な半年に一度のオイル交換も不要になりますので
ランニングコストは圧倒的に安くなります
しかもサクラは乗ってしまえば
軽自動車とは思えない内装や走りを体感できますから
満足度としても申し分ないと思います
それに充電器設置はサクラだけではなく違うEVでも使えるわけですから
長い目で見れば決して高い設備投資ではありません
まとめ
と言う事で
3か月乗ってみて感じたサクラのデメリットを紹介しました
- 航続距離
- 急速充電
- イニシャルコスト
確かにデメリットに感じますが、航続距離も価格面も購入前から分かっていたことですし
毎日片道100㎞通勤してる人がサクラを買おうとは思いませんよね
急速充電に関してはやってみてわかる部分もあるかもしれませんが
僕自身以前、撮影のため急速充電利用しましたが
それ以外に利用したことはなく、普通充電だけで間に合っています
ライフスタイルにマッチすれば
サクラはすごくいい車ですから自信をもってお勧めできます
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